Story#03
Story#03
一歩踏み出すママを応援♡
あなたの変化が周りを幸せにする
フォトグラファー
福岡尚美さん
自己満足の世界から、自己表現の世界へ。
表現は私を広げ、人を繋げてくれるなら
内気ながらも自由に思ったら行動!で生きてきた尚美さん。
やりたいことをやって自分なりに人生を楽しんできた独身時代から、結婚後の不妊治療がきっかけになり、その時巡り合った写真の世界が、彼女の人生の楽しみ方をぐるっと変えてしまう。転機を好機に自らの力で変えた彼女のストーリーと、伝えたいこと。
現在、起業して2年目。
主に起業女性向けのプロフィールやWEB用写真、気取らない家族写真を撮影している尚美さん。
SNSの彼女のプロフィール写真は、カメラを持ってなんとも嬉しそうな笑顔が溢れる姿。
今回初めましての対談だった私も、一目見てカメラマンさんなのだろうとわかる一枚。
インスタグラムは毎日投稿され、写真と共に進んでいく日々をとても楽しんでいる様子が軽やかに伝わってくる。
内気でも、やりたいことなら世界に飛び出せる
母親は自由奔放な尚美さんを見守ってくれた人であり、反面、父親はしっかりもの。
自由な中で育てられたと感じているものの、新学期などの新しい環境は苦手で、自分のことをあまり話せない内気さがある一方で、やりたいことなら一人でやってしまう行動力も持ち合わせた性格。
話は聞く方が好きで、進んで自分のことを表現することがなかったものの、だからと言って、こもっているタイプではなかったそう。
語学系の短大に進んだ後、26歳の時にはボランティアVISAを使って、住み込みで1年間イギリスの社会福祉事業に携わり、その後も留学しながら2ヶ月の間にイギリスから南アフリカへ、そこからさらにアフリカ諸国をテントを持って野宿生活しながら回ったり。
フランスを巡りたいという母とともに、仕事をしていたらいけないからと、定職に就かずにフランスに行ったことも。
誰かに自分のことを語ったり表現することはないものの、自分のしたいように行動して生きて楽しむ時間は十分に持ってきた尚美さん。
人生の流れを一気に変えた不妊治療と写真との出会い
結婚後、不妊治療を受けて第一子を妊娠、出産。
その後二人目を授かりたいと、再度不妊治療を受けるものの、なぜか我が子を授かることができず、数度の流産を経験。
第一子の治療時とは打って変わって、治療後の体調で仕事を休まざるを得なくなることもあり、職場に迷惑をかけてしまう、という罪悪感も重なり、次第に治療が苦痛になり始めてしまう。
時期を同じくして、勤めていた語学学校の仕事でも、生徒のサポート業務は好きだったものの、自身の本意ではない営業や提案をすることに違和感が膨らみ始め、本当にやりたいことはなんだろうと考えるように。
次第に苦しさが募った尚美さんが出した答え。
「自分の嫌なこと・苦痛なことにエネルギーを使うことをやめたい」
小さくも大きなこの決意によって、退職を決意。
新しい命を授かりたいと、苦痛がありながらも続けていた不妊治療も、「二人目がいないと幸せにはなれないのかもしれない」という心の中のこだわりを手放すと同時に治療の中止を決意。
これが人生の転機となり、尚美さんは新たに「カメラ」の世界に出逢います。
写真講座に出会って人生が
180度変わった
第一子出産後、授乳している姿を撮影してもらったことがある尚美さん。
この時、ごく普通の一室でとってもらった授乳姿の写真の美しさに感動。
写真は、世界を切り取り、こんなにも美しく・・・一つの世界観として魅せることができる。
写真の可能性に魅せられたことが、心に残ったそう。
その後、持っていたコンパクトデジタルカメラが故障したことをきっかけに、一眼レフカメラを購入。以来、写真の美しさにハマり、撮ることが好きで楽しんでいるうちに、友人知人から「プロフィールを撮ってほしい」「家族写真を撮ってほしい」と依頼されるように。
誰かのことを撮影するならば、期待に応える写真を撮れるようになろうと参加したのが、2019年に開催された武井るみの氏によるフォトグラファー養成講座。(前出の尚美さんの授乳フォトを撮影したカメラマンの師。)この講座が、尚美さんの人生を180度変えてしまうほどの転機になります。
卒業後も師から、写真を撮る技術だけではなく、フォトグラファーとして続けていくためにも。「学んだことを行動に移すこと」「思ったことを伝える、アウトプットすること」の必要性と重要性をたびたび教わり、インスタグラムの1日1投稿を始めた尚美さん。
思い返せば、それまでの人生の時間は、自分でやりたいと思ったことはそれなりに楽しんでやってきたし、不自由を感じたことはなかったけれど、「自分のやっていること、感じたことを表現して、誰かに伝えると言うことはしたことがなかった」のだとか。
自分を表現することが、誰かの役に立ったり、喜びになるなんて、思ったことさえなかった。だからこそ、SNSで自分のことを書くなんて、「私のことを書いたところで・・・」と、選択肢にさえなかったこと。
それが、養成講座に出て、「自分のことをアウトプットして伝えることの大切さ」を説かれ、1日1投稿を続けていくうちに、尚美さんに新たな世界を見せてくれることになります。
毎日投稿することで、誰かからリアクションが来る。私もやってみようかな、と思えたり、撮影のお申し込みが来たり。
ただ、一人では広げることができない世界のつながりと広がりが生まれ始めます。
自分のことを表現し、アウトプットする世界は、ただ自己満足に終始するのではない、「受け取って反応してくれる人がいて、その人たちと繋がる世界」が待っていた。
そして、そうして、自己表現することで繋がっていく世界は、ただ、一人でやりたいことを楽しんでいた時間とは違う「誰かに喜んでもらえること、そんな自分であることの喜び」という、新たな、人と人との繋がり、感情の行き交いという大きな喜びとやりがいを連れてきてくれた。
自分をありのままに表現すれば、そんな自分で誰かの役に立てる私になれる
一人では作ることができなかった世界が、そこにはあり、写真が好きな自分の世界を表現し続けたこの1年で、尚美さんはカメラマンとしてその世界を広げ大きく飛躍。
現在では、同じように起業して活躍される方のプロフィールやプロモーション用の写真を撮影するように。
あの、武井るみのさんのフォトグラファー養成講座が、そこから始まった「自分のことを世界に伝え表現する、自己表現のための行動の積み重ね」が尚美さんの世界を、その生き方を、大きく大きく、変えてくれた。
自分なんてではなく、
自分だから、の表現が
世界を変えるから。
気づけば、2019年からのこの2年で写真の世界が広がり、2020年からはフォトグラファーとして本格的に起業してゆくことを決意、順調に進化成長を続けている尚美さん。
子どもの頃から、自分のことを話すよりも、誰かの話を聴くことだ好きだった彼女は、今は撮影前からお客様との関わりを大切にされているご様子。
ただ、写真を撮るのではなく、どんな思いで、どんな背景があって、どんなストーリーがあって、この撮影があるのか。
お一人お一人のストーリーを聞くことがとても嬉しく、楽しい。
たった一枚の家族写真、そこに選ばれた小物にだって、写される人の想いがある。
起業家のプロフィール写真その一枚にも、なぜ起業したのか、どんな思いで、どんな道のりがあって、誰のために、なんのために、仕事をしているのか、その思いが大切な思いが、ある。
だからこそ、その「一人一人の大切な想い」までもを包み込んで、シャッターを切りたい。そんな写真を、届けたい。
あなたのストーリーが、思いが、この世界に伝わって、誰かに届いてゆきますように
そんな思いが、あるのかも、しれません。
だからこそ、尚美さんもその思いを、その思い出を切り取った写真たちを、今日もこの世界に、伝え続けてゆく。
「自分を表現なんてしなくても」ではない、「自分を表現するからこそ創れる世界」があること、そしてそれは、40歳を過ぎた自分でもできたこと。
その世界には、多くの喜びがあること。小さな積み重ねを続けていったら、たった一年でも、人生は大きく変わること。
それを身をもって経験したからこそ、今の尚美さんには、伝えていきたいことが増えてきたそう。
誰もが、当たり前にしていることの中に「その人にしかできない特技やリソース」はあると言うことを、フォトグラファーとして多くの人を見つめていく中で感じている尚美さん。
今後は、フォトグラファーとしてたくさんの人を撮っていくだけではなく、「自身の中にあるリソースに気づいて表現することが、新たな世界を広げていくこと」をもっと伝えてゆきたい。
尚美さんご自身が、自分を表現することで、誰かの喜びに出会えたように、あなたがあなたを表現したら、その先で誰かの喜びに、出会えるはずだから。
そんな世界を、創っていきたい。
自己満足の世界で楽しく生きることもできるけど自分を表現した先で、誰かの役に立ち、関わり合いながら生きる世界は、もっと、楽しい。
今尚美さんが描く3年後は、もっと自由になって国内外を飛び回っているそう。
尚美さんが創る世界は、関わる誰もが得意なこと、好きなことで生き生きとして楽しく生きている。そんな日々は、世界は・・・誰もが、何に臆することなく、自分のことを、軽やかに軽やかに表現しているのでしょう。フォトグラファーとして、表現することの楽しさを広げてゆく人としての、尚美さんのこれからが、楽しみです。
Writer&interviewer Yuka Aso
Editor yucaco terada
November12,2021
Where do you see yourself in 3 years?
「あなたの3年後の夢は?」
・海外でも撮影している
・家族、友人、知人の枠を超えた自由なコラボやチームでの活動
・相変わらず心が動いたことを素直に発信し続けている
・一歩踏み出した人達の密着取材
・余白のある暮らし
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